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下剋上球児のロケ地は三重県!実話との違いや撮影場所を地元民が解説します

ふがまるちゃん

下剋上球児のロケ地は三重県!実話との違いや撮影場所を地元民が解説します

下剋上球児のロケ地を知りたい方必見!この記事では、実話との違いや撮影場所を三重県民の私が分かりやすく解説します。

ドラマ「下剋上球児」とは?

越山高校のモデルとなった白山高校の校舎

TBS系列の日曜劇場「下剋上球児」は2023年10月15日〜12月17日まで放送されたドラマです。

俳優の鈴木亮平が演じる「南雲脩司」が野球部顧問となって、甲子園に出場するまでの物語が展開されました。

このドラマは、書籍「下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル」を原案とした物語で、三重県立白山(はくさん)高校がモデルです。

ドラマでは越山(えつざん)高校という名称になっており、野球試合での対戦高校も全て架空の名称でした。

原案は実話、ドラマはフィクションです

越山高校野球部のモデルとなった白山高校野球部

原案となった書籍は実話で、県大会で弱小校だった白山高校が2018年夏の甲子園に出場するまでの物語とその後が記されています。

ドラマの下剋上球児はフィクションとなっており、書籍を「原案」としたオリジナルストーリーです。

原作ではなく「原案」となっているのがポイントで、ドラマと書籍では大きく異なる点があります。

ドラマと原案の共通点や違いを知っておくと、舞台巡りをより楽しめると思うので、この記事で詳しく解説します。

下剋上弁当を食べに行こう!

白山高校前にある弁当店「ぶんてん」では、下剋上弁当 ¥800(税込)を2023年10月から販売開始しました。

「下剋上」の文字を入れた海苔がご飯に乗っており、メニューや盛り付けは白山高校の生徒が考案したそうです。

お弁当の具材には、唐揚げやエビフライのほか、焼き魚、天ぷら、ハンバーグ、デザートなど、ボリューム満点!

どの惣菜も味がしっかりしていて美味しかったです 🎵

下剋上弁当は当日分の販売もあるのですが、数に限りがあるので電話(090-6585-3609)もしくは公式LINEでの予約注文がオススメです。

私は当日の朝9時に電話予約したのですが、当日分は残り僅かだったのでギリギリセーフでした。

確実にゲットしたい方は、前日予約が安心だと思います。

ぶんてんでは、下剋上弁当以外にも、お弁当の種類が盛りだくさん!

偶然居合わせた白山高校生におすすめを聞いたところ「サバ塩弁当 ¥550」「からマヨ弁当 ¥600」「チキン南蛮弁当 ¥550」が人気でした。

どのお弁当もお手頃価格なのが嬉しいですね🎵

舞台巡りで三重県に来られる方は「ぶんてん」にもぜひお立ち寄りください。

ぶんてんの営業情報

ドラマと原案(書籍)の共通点・違いは❓

ドラマの内容を元に、原案との共通点や違いを紹介します。

原案との違いを知っておくと、舞台巡りやドラマのストーリーをより楽しめること間違いなし🎵

共通点「舞台が三重県」

ドラマに登場する越山高校のモデルとなった白山高校は三重県津市にあります。

ドラマ最終回の県大会決勝戦は四日市球場(四日市市霞ケ浦第1野球場)で撮影され、日常シーンでは鳥羽の海辺が頻繁に映りました。

津市白山町はドラマであまり映りませんでしたが、舞台が三重県であることは原案と共通しています。

弱小野球部が熱烈な顧問と共に、甲子園を目指す流れも原案と同じです。

三重県以外のロケ地もある

越山高校で学校生活を行うシーンや練習試合を行う場所は千葉県がロケ地です。

部員たちが通学で利用する列車も千葉県にある小湊(こみなと)鐵道がロケ地になりました。

撮影回数が多くなる場所は、俳優の出演人数も多くなるので、都内から近い千葉県を選んだのでは?と思います。

違う点「ドラマは海沿い、実話は山側」

ドラマと原案(書籍)の物語は三重県で繰り広げられますが、位置関係が全く異なります。

ドラマでは海沿いのシーンが多く映りますが、モデルとなった白山高校は山側で、のどかな田舎が広がる地域です。

白山高校生の通学は、実に7割以上がローカル線の「名松線」で、学校から徒歩10分のところに名松線の家城駅があります。

越山高校は鳥羽市周辺の高校

鳥羽で見られる牡蠣養殖の光景

南雲の妻「美香」の実家は鳥羽市で牡蠣養殖を営んでいます。

投手の部員「根室」が鳥羽市の離島「神島(かみしま)」から定期船で通学するシーンがありました。

鳥羽市石鏡町の町並み

さらに、学校周辺を教師が散策するシーンでは「鳥羽市役所総合支所」という建物が映っており、その場所は鳥羽市石鏡(いじか)町にある石鏡公民館です。

以上のことから、越山高校は鳥羽市の高校、もしくは鳥羽市周辺の高校だと予想できます。

白山高校は海から遠く離れた立地なので、船での通学は厳しいですが、越山高校が海沿いにあるなら船での通学も可能だと思います。

ややこしい点「三重県の位置関係が複雑」

越山高校は鳥羽市周辺の学校と予想しましたが、距離が離れている松阪市や熊野市の棚田が度々登場しました。

さらに、南雲が四日市市の工場地帯(四日市コンビナート)にいるシーンもありました。

三重県は縦に長い県でして、四日市市は北勢エリア、鳥羽市は南勢(伊勢志摩)エリア、熊野市は東紀州です。

ドラマでは三重県各地が登場するので位置関係がバラバラなときがあります。

全く違う点「モデルの教師は教員免許を所持」

ドラマ2話では、南雲が教員免許を所持せずに教師をしていることが判明しましたが、これはフィクションです。

モデルとなった教師で白山高校野球部の顧問を勤めた「東拓司」さんは教員免許を所持しています。

2023年からは白山高校から昴学園高校へ転勤され、今も野球部の指導者として勤めています。

※昴学園高校は三重県の大台町にある高校です。

以上が、ドラマと原案の共通点や違う点をざっくりまとめたものです。

語りだすと細かくなるので割愛しますが、この記事を読むだけで、下剋上球児のドラマやロケ地巡りをより楽しめると思います。

三重県のロケ地を紹介

ドラマに登場した三重県のロケ地をピックアップして紹介します。

どれも私が現地に訪れて撮影した写真ですので、参考になりましたら幸いです。

鳥羽浦村地区

南雲の妻「美香」の実家は鳥羽市で牡蠣養殖を行う業者です。

撮影場所は鳥羽浦村地区で、1話では南雲と青空が牡蠣養殖の筏で釣りをしていました。

その筏の背後に赤い灯台が映っていたので、場所を特定できました。

この筏は鳥羽市〜志摩市を繋ぐパールロードにある「麻生の浦大橋」周辺から眺められます。

橋周辺に公共の駐車場はないので、車内から観賞を楽しみましょう。

1話以外でも、この地区の筏が度々映っているので、筏のシーンがあったら鳥羽だと思います。

鳥羽浦村地区は牡蠣の養殖が盛んで、パールロードには牡蠣グルメを楽しめる牡蠣小屋がたくさんありますよ。

私のおすすめは、養殖業者が直営する牡蠣小屋の「かきいち」です。

直営なので鮮度抜群なのはもちろん、生牡蠣や焼き牡蠣のほか、蒸し牡蠣、酢カキなど、様々な牡蠣料理が食べられますよ。

深野のだんだん田

野球部の部長「香南子」が自転車で坂を上った場所は松阪市にある「深野のだんだん田」です。

この棚田は、日本の棚田百選に選ばれた名所で、石積みの棚田が約120段もあります。

その歴史は古く、室町時代からあったとされており、今でも米の栽培がされています。

この棚田の坂は、かなり急なので、徒歩で登るのも苦労します。

そんな坂を自転車で登るなんて....なかなかハードな撮影だったと思います。

劇中では稲穂が黄緑色だったので時期は7月〜8月ですね。

ここは夏場だとめっちゃ暑いので、あのシーンは迫真の演技でした。

それも、半袖じゃなくて長袖を着用しての自転車シーン...

放映は数秒でしたが、役者魂を存分に感じられる名シーンだと思います。

深野の沈下橋(大五橋)

深野のだんだん田は山の斜面にあるのですが、麓には櫛田川が流れています。

その川に掛かる石橋「深野の沈下橋(大五橋)」がドラマで度々登場しました。

3話では、壮磨と雄也がこの橋で会話をしていましたね。

この石橋は川の水量が多いと沈むので「沈下橋」「沈み橋」と呼ばれており、隣町の飯高町にも沈下橋があります。

深野の沈下橋周辺には、駐車スペースはないので、ロケ地巡りをされる方は車内から鑑賞しましょう。

どうしても橋を渡りたい方は、深野のだんたん田にある駐車場を利用して、そこから徒歩で約35分の距離です。

丸山千枚田

無数の水田が映るシーンがドラマで度々登場しました。

その正体は・・・熊野市の丸山千枚田です。

深野のだんだん田と景観が似ているので混同しそうですが、規模も場所も全く異なります。

丸山千枚田には1340枚の棚田があり、その美しい景観は「日本一の棚田」と称されています。

棚田内には観光用の駐車場と公衆トイレがあり、上記写真は棚田の外にある展望台から撮影しました。

松阪市の深野のだんだん田から110kmも離れているので、丸山千枚田のシーンが映る度に「ワープしたぞ!」っていつも思います笑

伊勢神宮

三重県を代表する観光名所「伊勢神宮」も下剋上球児のドラマで度々登場しました。

1話では、越山高校の校長(小泉孝太郎)や南雲(鈴木亮平)などの教師陣が謝恩会のあとに、卒業生たちと伊勢神宮やおかげ横丁を巡っていました。

伊勢神宮は内宮と外宮に分かれるのですが、ドラマ 1話で登場したのは内宮の宇治橋付近です。

余談「下剋上球児の出身中学校が私と同じ」

原案となった書籍(実話)は、1人の野球部員から始まるストーリーです。

その野球部員の出身中学校が私と同じ久居西中学校であることが分かって驚きました!

白山高校がある津市白山町は実家から車で15分くらいで、昔から馴染みのある場所です。

下剋上球児のドラマをキッカケに、津市白山町がもっと盛り上がるといいなぁ...という気持ちで、この記事を書きました

ドラマ8話では津市白山町の町並みが登場しましたね。一瞬でしたが....

津市民としては、もっと白山町が登場してもいいのになぁ....と思ったのが正直な気持ちです。

でも、ドラマの内容が素晴らしすぎたので許します!笑

最後までお読みいただきありがとうございました。

ふがまるちゃん

この記事を書いた人

ふがまるちゃん

三重県を撮る写真家。週末は三重の旬な景色を撮りに行くほど地元三重が大好きな人。三重県津市生まれ津市在住。

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